ドラッカー「経営者の条件」

厚かましくも書評カテゴリーを作りました。内容は”読書感想文”程度です(笑)

久しぶりに自分のブログを読み直してみて、感想文みたいなことを書いてるところがあったんですけど、何の本を読んでそう思ったのか自分で分からなかったので、ちゃんと本のタイトルも載せないとですね。

ちなみに、うち本棚もどんな内容だったか思い出せない本がいっぱいです。

 

年末年始に読んだ中で、4冊ほど感想文を書いてみるつもりです。 

今日はドラッカーの「経営者の条件」

http://www.amazon.co.jp/ドラッカー名著集1-経営者の条件-P-F-ドラッカー/dp/4478300747

 

まえがきでしびれました。

本書は、成果をあげるために自らをマネジメントする方法について書いた。ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。

そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずながい。マネジメントとは、規範となることによって行うものである。

ここだけでもうこの本を読んだ意味があったと思いました。

極論かもしれないですけど、自分が行動し、変わらないことには始まらない、ということだと思います。

相手が変わるのを待つのではなく、まず自分が変わるというのは、この頃特に考えるコトでもあったから、感情的にもこの本にのめり込む要因になりました。

 

本書の中では、ビジネスとして当然だと思いますが、成果をあげることが繰り返し述べられています。

ここでいう「成果」は、肉体労働者ではなく知識労働者に対しての「成果」なので、見えにくいし計りにくいもの。そこの計り方までは書いてなかった(と思う)のが気になるところですが、まだまだドラッカーの本はあるのでそのうち分かるかもしれません。

また、タイトルにある「経営者」とは、社長に限らずすべてのエグゼクティブ(本書訳のとおり)が対象で、努力によって成果はあげられるようになるとも述べていました。

ここでは、すべてのエグゼクティブと書かれてあるけど、個人的にはすべての知識労働者と捉えて間違いないと思います。(本書にもどこかに書いてあったような、なかったような。)

個々の事情はともかく、会社勤めをするなら成果は必ず求められるものだし、そうでないとただのお荷物にしかならない。

そうすると、そのあとに書かれてある成果をあげるためのhow toなんていうのはどれだけ自分を振り返り、行動するかに尽きるわけで、やっぱり自分が変わることが前提になってきます。

それなら簡単。

人を動かすなんて難しいし、厚かましい。

 

と、簡単にいけばいいですけど、当事者になると何かと見えなくなりますね。。。

 

それから、how toの中では人事について触れられていて、人の強みを生かす人事をしないマネジメントは失敗だとありました。

私自身は、”給料をもらう職場”で人事をする立場ではないけれど、プライベートで運営しているプログラミングの勉強会でそろそろ4年めを迎えようとしていて、どうしたものかと考えていたときだったので、はっとされられた部分でもありました。

それについては、次の本「非営利組織の経営」のときに書こうと思います。

 

詳しいhow toが気になった人は本を読んでもらうとして、(”どこかの書評会”は、読んだ人の発表を聞いて読んだつもりになるみたいですけど、個々で得るところが違うと思うから、やっぱり自分で読みたいものは読みたい。)個人的にまずは取り組まないとと思ったのが、時間管理についてのところでした。

時間は特異な資源である。

 時間は、借りられない、変えない、蓄積できない、戻らない、代わりになるものがない。また、どう時間を過ごしたかの記憶も頼りにならない。。。

自分で時間をどう使っているか、そして、どう使ったらいいのか、半年毎に見直せとありましたが、仕事に限らず、常に意識したいことだなと思いました。

この時間管理に関しては、特にエンジニア系の方なら共感してもらえると思う一文があって、

成果をあげるには大きな固まりの時間が必要である。いかに総量が大きくとも細分化していたのでは役に立たない。

まさしく、そう!!!!!

今の職場でSE的なこともしてる立場から個人的に抱えてる問題で、働き方を考えてることもあって、「ドラッカーもそう言ってるんだし・・・」と都合のいい解釈をしてしまいそうです。(今は曖昧な表現のままで置いておきますw)

 

そうそう、その”どこかの書評会”で誰かが言ってましたけど、入門書の類は読まない方がいいというのは、このドラッカーの本を読んでも感じました。もしドラとかドラッカー入門とかドラッカー図解とか要らないぐらい、きちんと分かりやすく書かれてあります。

やっぱり原書(今回は翻訳本ですが・・・)のほうが本人の言葉(ニュアンス)も汲めるので、余計なこと考えずに読めるんじゃないでしょうか。

 

ドラッカーのこのシリーズは全部読んでみようと思います。

まずは1冊めの感想文でした。