ドラッカー「非営利組織の経営」とMinami.rb

今日はドラッカーの2冊目「非営利組織の経営」です。

http://www.amazon.co.jp/ドラッカー名著集-4-非営利組織の経営-P-F-ドラッカー/dp/4478307059

 

これは「経営者の条件」を読んでから読む方がいいと思いました。内容がかぶるとこもあるし、説明を端折ってるところもあります。細かいところで捉え方が違ってくるので、その違いを意識しながら読むと面白いです。

 

この本を選んだ理由は、個人でやってるプログラミングの勉強会(Minami.rb)で役に立つことはないかと思ったから。

毎回、10人前後の規模の勉強会(ML登録者は50人越ぐらい)で、スポンサーもなし、大きな目標もなし、もちろん誰も報酬なし、3年を過ぎて、さてこれからどうしようかと思案していたところでした。

 

本書に書かれてあった非営利組織というのは、病院(これが非営利なのがよくわからない)や教会、ボーイスカウトなどのわりと大きな団体の例が多く一部のスタッフは報酬をもらっているという前提で、Minami.rbの状態と比べると完全に進んだ組織についての内容でしたので、関係ありそうな印象に残ったところだけ抜き出してみます。

 

ここでも言われていることは、やっぱり成果をあげることで、それが非営利組織のミッションでもあり、ひいては資金集めにつながるというものでした。

組織たるもの、成果をあげなければ意味がないということでしょうか。

 

それから、通常の営利組織よりもミッション、目標、人の役割、権限などを明確にはっきりとオープンにし、情報共有を密にとるという内容がありました。

Minami.rbはスタッフ枠というものは特にないので、役割分担はその場にいる人が気を利かせてくれ、情報共有するレベルのものがないというか、そもそも、Minami.rbにはミッションと呼べるはっきりしたものはありませんでした。

 

それならと、ここで何か大きなミッションを新しく立てる方法もなくはなかったのですが、周辺コミュニティーとの兼ね合いや今までの勉強会の内容を考え、MLでの年始のご挨拶に書いたとおり、初心に戻って勉強会を初心者向けに注力することにしたというわけです。

カッコ良く言うなら、自分のためと思って作った(傲慢な)コミュニティーから、誰かの役に立つコミュニティーへ、です。

 

そのためにはメンバーのやりたいことも取り入れていきたいと思ってます。

来週の勉強会から始まる読書会タイムもそうですし、Ruby界隈で流行の地域Ruby会議やRailsGirlsOsakaの主催の話をされたこともあるし、一度にとはいきませんが、少しずつ大きめのイベントも検討していくつもりです。

 

話は飛びますが、去年Ruby Prizeの候補に選出していただいたとき、コミュニティー活動を通しての選出でしたから、もし最優秀の100万円だったらMinami.rbの法人化、その次の10万円だったらRailsGilrsOsakaの資金にあてたいと、夢だけは広がっていました。

夢は夢に終わってしまいましたけど、Minami.rbをこのままにしておくのはもったいないという気持ちは残っていて、今につながっています。

 

組織というのは一人の力ではできないことができるところ、というのは、何か別のときに思ったことですが、本書にあるような人の強みを生かす人事、役割を割り振るということはコミュニティーとして全くなく、個人プレイの範囲でしかイベントを開催してきませんでした。

いつもの10人がいれば、ちょっと大きめのイベントはできます。Minami.rbを開放しますので、みなさんのやりたいことができるコミュニティーとして利用してください。

ただ、開催時期や規模などの最終決定は、今のところわたしの判断ということにしておいてください。

 

それと同時に、わたしの引き際のことも考えています。

この流れの速いプログラミングの世界で需要も激しく変化し、コミュニティーを継続するためには新しい感性(年齢の問題ではない)が絶対必要です。その中でこういうコミュニティーがなくなることはないと思うし、新しい風をふかせたほうが生き生きしてくることもあるんじゃないかと思います。

いつどのタイミングになるかはわかりませんが、その時がきたときには一人のモノ作り好きな女子(いつまで女子と言おうかw)として、勉強会を楽しむ側になりたいと思います。

 

なんだかMinami.rbの話ばっかりになってしまいました。

この本を読む目的がそうだったからまあいいか。