Nexus oneの電源ボタンを直してみた

ほぼ1年ぶりのアップです。
今回はハードぽいことして遊んでみたので記念に書いておきます。

スマホNexus oneてありますね。ちょっと古いやつです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Nexus_One

友人のものだったですが、電源ボタンを押してもON/OFFが効かなくなり、
マイクロUSBにケーブルを差したらONになるので、それでしのいでたそうなんですが、
落としてしまってそれも効かなくなったという残念なやつでした。
これがその電源ボタン。

ちなみにマイクロUSB側の写真。

外側は特に問題ないように見えます。


で、新しいスマホを買ったということで、ぜひ分解してみたいと思って譲り受けました。
電源ボタンに関しては、このこも一度修理した経緯があって、N1はよく壊れると有名みたいです。


ぐぐってみると、やっぱりありました。自分で修理してる人たち。
主に参考にしたのはコチラ。
http://www.youtube.com/watch?v=k74D4dGGf4U
英語がよくわからなかったので、裏付け的に見たのがコチラ。
http://www.youtube.com/watch?v=KY3us4w9GL8

分解するところは見なくてもなんとかなったんで、どういうふうに電源を制御してるかってとこですね。
どうも、中のコネクタから線を一本電源ボタンまで引っ張ってくればいいだけだったので、やってみました。
(分解のとき使ったもの:+ドライバー、*ドライバー)
(接続のとき使ったもの:ハンダ、コテ、ピンセット、マスキングテープ、ワイヤー直径0.1mm)


まずは分解から。
バッテリーを外して、SDカードも抜いておきます。(SIMがあればSIMも抜く)

で、ねじを3つ外したら、バッテリーを受けてるところが爪で引っかかってるだけなので、パチパチと外していきます。
(ムリに外して折れないように注意です。)
このとき、問題の電源ボタンと、スピーカーと、写真にはないですが、横のボリュームボタンも取れるのでなくさないように。

問題の電源周りのアップはこんな感じ。

ここでもねじがあるので(確か3つ)取っておきます。


次はマイクロUSB側のフタを外します。
これがなかなかやっかいで、要らなくなった回数券カードを隙間にねじ込んで、なんとか開きました。

開けたところはこんな感じ。

で、ねじを2つ外してケース?をパチパチ取ったらこんな感じ。

このとき、放熱用ぽいゴムの部品が取れるので注意です。


いよいよ本体からメイン基盤を抜き出すんですけど、
マイクロコネクタ(ていうの?)が3つつながっているので、それを外しておきます。

ちょっとごにょごにょしつつ、そーっと抜いたら取れるはずです。
クッションかスペーサー代わりのスポンジが挟まってるので、それもちゃんと取っておきましょう。


これで修理の準備ができました。全部並べてみたらこんな感じ。

下のぐりぐりも取ってますけど、取らなくても大丈夫です。
ねじも心なし説明より多い気がしますが、そこは空気読んでください(笑)


まずは、問題の電源まわりですけど、落としてマイクロUSBが効かなくなったのは、矢印のコネクタが浮いてたからだったみたいです。
電源ボタン(写真の左側)周りは見てのとおりです。

フラットケーブルぽいんですけど金属ぽくて、何度も押されて折れちゃったんですね。
かろうじてつながってたのが触るとする取れてしまいました。
基盤に挟み込まれた構造になってるので、修理に出すと基盤ごと交換です。

そんなことはできないので、どうするかというと、
要はボタンが押された信号(GNDとショートさせる)が必要なところに届けばいいので、ジャンパーを飛ばします。


まずはボタン側の細工。
4つピン(ぽいもの)があって、写真でいうとこの下の左右二つが信号側、上の左右二つがGNDYoutubeにあったので、
とりあえずGNDのひとつをハンダ付けしておきます。

次は信号側の細工。
写真でいう左側のコネクタの手前側の左から10番目が該当のピンだそうです。
こんなコネクタにハンダ付けするのは初めてだったのですが、うまく付けられて奇跡でした。

2つめのYoutubeにあったのですが、コネクタのピンのすぐそばをマスキングテープでおおっておくと
へんなところをコテで燃やさずに済みます。
あとは、ワイヤーを固定したり、金属部分の絶縁に貼ったりと、マスキングテープ大活躍です。


で、この線をさっきのボタンの信号側にハンダ付けして(このとき、もとの場所に収まるように長さに気をつけて)
GND線はネジ穴周りがどうもGNDぽいのでそこに圧着されるように、マスキングテープで仮止めだけしました。
出来上がったのがコチラ。


写真だとわりとマスキングでしっかり覆ってあるんですが、
実はコレ、組み立てるときに邪魔になって、組み立て段階でギリギリまでマスキングテープを切ったり、ワイヤーの引き回しを変更(というほど大げさではないですが)とかして、スリム化しました。
組み立て前の写真しかなくてごめんなさい。


あとは、元のとおりに組み立てて、電源ケーブルつなげて、電源ボタンを押すと、無事に起動。

というと、1回でできたみたいですが、さっきも書いたとおり、電源ボタンまわりのマスキングテープがけっこう邪魔になってしまって、バッテリーのフタを開けたままだとうまくいって、フタを閉めるとうまく動かないとかあって、そこが一番苦労しました。
電源ボタンをはめ込むとき、ちゃんとクリック感が残るように調整するのがコツかなと思います。


久しぶりにH/W欲がちょっと満たされて楽しかったです。
実はこのこ、SIMフリー端末なので海外旅行で活躍する予定です。