Minami.rbというコミュニティーがありました。

先月の2015年3月28日、4年と10ヶ月ほど続けてきたMinami.rbというコミュニティーを解散しました。

http://qwik.jp/minamirb/

(qwikがclose宣言されているため、ほどなくリンク切れになると思います。)

実は、このタイトルで一度、ブログの内容を全部捨ててしまいました。もっと、Minami.rbができた頃の話とか、やってきたことの内容とかをつらつら書いていましたが、そんなのはもうどうでもいいわと思い直して今に至ります。

でも、Minami.rbのメーリングリストで最後のご挨拶をしたとき、ブログ書きますと宣言してしまったので、何か書いておかないとと思って再度書き始めました(笑)。何を書くか迷うところですが、巷には新しいこと始めたとか、こんな風に良くしていきたいとか、モチベーション高い情報はたくさんあるので、あえて、終わりにすることについて少し書いてみたいと思います。

 

実は、Minami.rbが3年目になる頃にはやめようかと考えてました。プログラミングがしたいのに、コミュニティーの運営として動く方ばかりにエネルギーが注がれている気がしてたんです。

なので、月イチでやっていた勉強会を2ヶ月に1回にしてみたり、最初のきっかけである「自分が勉強するコミュニティー」ではなく「みんながやりたいことができるコミュニティー」に舵を切ろうとしてみたりしました。周りからの要望が高かったRailsGirls Osaka#1も開催しました。それらを通して楽しんでくれた方がいらっしゃるのも分かっています。でも、わたしは「勉強する場を提供すること」ひいては、誰かに「喜んでもらうこと」をモチベーションに続けることができませんでした。

 

こう書くと、なんともまあ冷たい奴だと思います。世の中のビジネスモデルは、口をそろえて「お客様のことを考えて」とか「社員が幸せになる経営」なんて言われます。いろいろある勉強会のコミュニティーも立派な非営利(と思われる)組織ですから、運営という面では、その辺のビジネスモデルでもそれなりに参考になると思います。主催側のモチベーションが高く(ここは単純に”勢いがある”という表現でもいいかもしれません)、目的意識がはっきりしていると、コミュニティーも大きく、活発になる傾向はありますよね。利害関係が薄いというところで、主催者の意向が直接的に反映されるんだと思います。

今では、全国を見渡すと、コミュニティーがホントにたくさんあります。Ruby界隈だけでも、イベントの日程がかぶらないように調整するのが難しいぐらいです。卑屈な意味ではなく、もうMinami.rbじゃなくてもいいんです。

最初から自分の独断と偏見でやってきたコミュニティーなので、それを引き継いでほしいと思う人はいませんでした。やりたい人は、別の新しいコミュニティーを作った方がいい。2014年の年末に解散宣言をした後も、惜しまれながらもやはり、引き継ぎたいと手をあげる人はいませんでした。

それで、多少引きずっていた迷いはなくなり、Minami.rbは終わっていいんだと確信が持てました。必要ないものは淘汰されて当然です。

 

「Minami.rbをやめたあと、どうするの?」 と聞かれましたが、何も変わりません。わたし自身も、コミュニティー界隈としても穴があくわけではありませんから、埋める必要もありません。個人的には今まで通り、やりたいことをやりたいようにやっていくだけだと思います。多少のイベント運営経験や人とのつながりはあるので、それがどこかでお役に立つことはあるかもしれません。

 

最後はメーリングリストのご挨拶と同じになりますが、Minami.rbはメンバーに恵まれ、周りに助けられ、愛されたコミュニティーでした。いろんな形で関わり、応援してくださったみなさまのご健康とご活躍を願ってやみません。

感謝を伝えようにも伝えきれず、言葉足らずですみません。

今までMinami.rbにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 

参考:Minami.rbの履歴書